大普賢岳周遊



<和佐又山ヒュッテ〜大普賢岳〜国見岳〜七曜岳〜無双洞を経て周遊>
2009・5・21
大普賢岳は今回3回目。2回とも無双洞〜大普賢岳周りで、時間も休憩入れて9時間かかり、 コース共ハードで、ヘトヘトになって下ったのが思い出す。
ここをアタックするには、気合を入れて望みたいと思っていた。(ちょっと大げさかな?)
前夜から下北山温泉で車泊して朝移動した。 和佐又山ヒュッテに駐車(1000円)前回(5年前)登山を共にした犬 (シロとチャ?)他数匹元気に居た。ここはスキー場とキャンプ場にもなっている。



時間掛かるので急いで支度し7時40分出発。登山口に3人の(60後半)男女が居た。
挨拶交わすと、 「大普賢岳ですか?僕らは行者トンネル車デポして、ここから行者還岳縦走するんです!」 と、2人を待っているとの事。 「車2台有ったらいいですねー!」と会話して、登山届けして先に出発。 ヒュッテ周りにはベニドウダンが沢山咲いている。



上部のキャンプ場過ぎたら、 大台ケ原コースがある記念碑を左に自然林に入る。しばらく進むと和佐又山分岐が有る。 そのまま大普賢岳コースに入り周遊分岐に着く。
ヒュッテのおばちゃんが、 「先に山頂コースが楽だよ!」と言った。今回はそのコースを辿る事にします。
ブナやサルスベリ?の大木が並び、さすが世界遺産の原生林だなー!



アカヤシオとシロャシオが並んで咲いている。 だんだん登りもきつくなって来て、鉄梯子が多い、険しい岩場になる。



修験道らしくなって来た。滑落注意の看板も多く、緊張が続く。 岩場のアップダウン繰り返し、一気に汗だく。目の前に巨大な絶壁岩が現れ、 麓の空洞に祠と札があり「笙の窟」



修行場になっている。この先も数箇所有る。まだまだ梯子の岩場が続き、 シャクナゲが目立ってく来る花が2部咲き程度。
9時15分小普賢岳入口に着く。この上かな?とザックを置き登ってみた。 10分位で「小普賢岳1640m」山頂です。



視界が無くて狭い山頂。向に尖った大普賢岳が待っている。 再び下りて元のコース進んだ。一度下って再び急登りが続く。 途中、女人禁制、山上ヶ岳分岐がある。視界が広がり、 9時50分「大普賢岳1780m」到着。



大峰山奥駈道の高い山々が一望出来る。 代表的な山は単独にアタック済みだが、奥駈道にはまだまだ沢山の山がある。
「縦走するには山泊の修験の道だなー!」とか、「にわか登山の私達には尊敬の世界やね!」 と、あれこれ思いつつ、フルーツゼリー食べながら休憩していたら、 行者還岳縦走グループ5人が山頂到着して、立ち止まる事無く、 皆さん無口のままスーッと通過して行った。
普通は写真の1枚でも撮るはずですよね? しんどくて無口なのか?それとも元々静かな人達なのか??
あら不思議ね!! でも休憩なしで通過とは、別に思えば凄い!私達ものんびり休憩している場合じゃないな! 周遊に再出発。岩混じりの道を下ると広いブナの平地になり「水太覗」に着いた。



ここから下を覗くと、余りの高い絶壁にゾクッとする。
この下の谷が無双洞で水太谷となって、 北山川に流れる。
先ほどの5人クループが早めの食事をしていた。やはり話声も無く、 とても静かなグループです。
グループで山に来る位だから、仲は良いはずですよね!きっと自然に浸っているんだなー!?と、 余計な事思ってしまった。
静かに「お先〜」と通過。この先から シャクナゲが大量に自生しているが、 日当たり良い部分だけ少し開花している。満開だと凄い迫力だろうなー?
まだツボミも多いので、6月初め位まで楽しめそうです。



カエデの赤い花も発見。
シャクナゲは続くが、 相変わらす足元険しいコースで、下りも気が抜けない。
途中「国見岳」気付かず通過し「七ツ池」に着く。
谷を覗くも、池と言う水場が無く、大きなガレ場で、雨が降ると七つ池が出来るのかな?
更にシャクナゲ道通過し11時30分「七曜岳1584m」山頂。



狭い馬の背状の岩場。散りかかりのヒカゲツツジが咲いていた。
稲村ヶ岳や山上ヶ岳が近くに見え、振り返ると大普賢岳と小普賢岳が並んで見える。




この先で行者還岳と無双洞の分岐で、 無双同に下る。大きな岩の間や木の根を交わし、慎重に下り、標高1315m地点の綺麗なブナの森に着き、



丁度12時昼食にする。レストランより贅沢な場所ですね!2人の男女が下っていった。
30分休んで下山開始。ここからは急斜面を大きくジグザグ下る。落石すると長く止まらない。 反対から登った時かなりきつかったなー!と思い出す。
30分急下りで「無双洞」に着く。 大きな岩の空洞から大量の湧き水噴出し、川から滝となっている。



無双洞の水は手がしびれる位の冷水で、とても美味しい水!ペットボトル3本水汲んだ。
軽かったこうちゃんのザックが、再び重くなってしまった。
しばらく植林を歩き、 再び足場が悪くなり、大きな石の谷を登る。やがて急斜面になり、クサリ場の急登り。



再び緊張です。この先もまだまだ足場が悪い、急斜面のジグザグ登り。
無双洞からハードコース歩く事、1時間。帰りもかなり体力、気力が必要です。 やっと緩やかな新緑のコースになりホッとする。



すでに足がパンパン!2時35分やっと周遊分岐合流。
ベンチに座って「やっぱし、どっちのコースもハードやわ〜!」と2人苦笑い。
ボチボチ下りて、2時50分ヒュッテ到着。今回は結構時間つめて歩いても、 それでも約7時間かかりました。結構危ない箇所多く、急いでは歩けない山です。
ヒュッテの犬に「シロ!」と呼ぶとすぐ車の横に来て、そばでおとなしくお座りしていた。 きっと5年前の「シロ(仮名)」やわ〜!と、再会に感激! まさか覚えては居ないよねー?可愛いシロに癒された。



少しパンをあげ、シロに別れを告げヒュッテを出た。又会える日が来るかな?
大普賢岳周遊は体力を試すにバッテキです。 次のアタック時は私達も老化してるかもねー?!

前回の登山はこちら 2004年・2・28近畿100名山、大普賢岳


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