ベニヤマシャクヤクを尋ねて!



<美しいベニヤマシャクヤクに会いに行きました。>
2011年6月24日

今年は早めに梅雨に入って、一気に蒸し暑い日が続いている。
ヤマシャクヤクの開花は、どうしても梅雨時期と重なります。
その中でも、「ベニヤマシャクヤク」は、めったに会うことが出来ない。
絶滅種とされていて、保護植物です。
以前から見に行きたかったのですが、タイミング合わなくて・・・

今年は開花情報を頂いたので、梅雨の晴れ間をチャンスとして出かけた。
今日は非常に暑くなる予報!
なるべく涼しいうちに!と思い、朝早めに出かけた。
登山口駐車場に8時30分着いたが、すでに満車!




ここは普段少ない登山口ですが、目的はベニヤマシャクヤクですね!
支度して中、沢山のグループが登って行った。
8時50分出発。ミタライ渓谷に流れ込む「山上川」のつり橋を渡る。



植林の中ジグザグ標高あげていく。
気温はドンドン上がっていて、すでに汗だくとなった。
途中、山の切れ目の道に「観音の水」が岩から湧き出ている。



喉を潤して進んだ。
更に大きくジグザグ登っていく。段々大峯らしく巨木が目立ってきた。
9時35分、「玉八大権現」に着く。



天皇ゆかりの社風の白壁の立派な休憩所。屋根に菊の紋がある。



広場には御影石のベンチがある。なんか贅沢!?



更に石段登ると、「護良親王のお歌石」がある。



コケの石とブナの林が美しい!地面にはフタリシズカが群生している。



大好きな山の風景になって来ました。
キツイ登りが続き、こまめに水分補給しないと熱中症になりそう!
山が開け、雪で倒れたススキ原になってきた。
9時50分、観音平に着く。



沢山の人達が休憩中。見晴らし最高!
「ベニヤマシャクヤク」が周りに開花している!ツボミもまだ残っている。



上品に咲くベニヤマシャクヤクはまるで、美しいお姫様!



開花は濃いピンクで満開につれて薄いピンクと変わる。
正面に尖った大日岳と並ぶ稲村岳が見える。



天気も良くて、花の開花が進んでいた。一番いい時期だったかもね!
「今年の花は小さいね〜」と言う人も居た。

保護の為ロープしてあるが、花を近くで撮りたいので、みんな中に入っている。
私もちょっとだけ入って写真撮らせてもらった。
カメラマン達が花の側で座り込み、シャッターチャンス狙っている。
花に傷つけないように!負担かけないように!と願った。

もう1つの問題は「ジギタリス」の増殖が進んでいることです。



外来種のこの花は別名「キツネノテブクロ」とも呼ばれている。
見るにはきれいですが、シャクヤクにとっては天敵です。
異常な繁殖で、天川村の人達が駆除のため沢山抜いてましたが、
まだまだ山の下面はピンクに染まっていた。
お姫様に会えて、ゆっくり拝見させてもらったので、もう満足ですが、
ここまで来たら山頂行くべし!?10時15分観音峰目指す。



感じいいブナ林ですが、キツイ登りが続く。蒸し暑さが体に負担が掛かる。
10時45分、観音峰山頂到着、1347.4m。



山頂は視界は無いが、しっくりした林の中。
落ち葉の中「ギンリヨウソウ」発見!




ここから先は道中長いので、今日はここまでで打ち止め。
見晴らしいい場所まで下り、持参おにぎりで早めの昼食する。
軽く食事して下山開始。
下山途中、出あった人々が「花咲いてますよ!きれいですよ〜!」と言ってくれる。
「はい、さっき見ましたよ」とは言えず、「有難う〜!」と答えた。

再び姫を見て再び感動!「さっきもみたやん!」と、言うも・・・何回見てもきれいやん!!
なごり惜しく下山。
まだ大勢の人達が登って来ている。
さすが、ベニヤマシャクヤクの魅力は凄いな!

空いたペットボトルに観音の水汲んだ。
1時駐車場到着。更に車の数増えて、道路近くまで溢れていた。
道路込まないうちに帰路へ。

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<追伸>
今回の登山の詳しいアクセスは、ベニヤマシャクヤクの保護を考え、
世界遺産の一部でも有り、控えさせて頂きます。
有名なので、知る人は多いかと思いますが・・・

こんなに人気の美しいベニヤマシャクヤクを、少しでも増やして、
みんなで大切に守って行く必要があると思います!


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