三輪山登山は、
間違いだらけの登山だった!



関西100名山、三輪山467m
2006・7・16
雨のはずだったのに朝起きてみると天気がいい。
今からだったら奈良方面が良いかな?と、 とりあえず家を出て、
西名阪でデジカメ忘れたのに気が付いた。
針インター下車したら黒い雲空が時々流れているが、すぐ雨降る様子無い。

本当は曽爾村の兜岳行こうと思ったが、
カメラ無くても登れる山を思い出した。
三輪山は撮影禁止と聞いている。
三輪と言えば三輪そうめんが有名です。
途中まで同じ道なので急きょ変更。R369〜R165を桜井へ向かい、
長谷寺過ぎて、県199から三輪駅近くの狭井神社目指すが、
ルート選択失敗、旧家道でランクルギリギリのとても狭い道ばかり。
駅がすぐそこに見えているが道が狭くて行けない。
大回りしたら広い道があるかも知れないが、
地図に別登山ルート記載があったので向った。

脇本地区まで戻り、道路空地に車駐車。
12時45分ここから出発。
脇本集落の道(伊勢街道)を少し歩き、 春日神社と小学校の間を道なりに進み、普通車が通れる位の農道。 棚田が過ぎると右に新しい階段があるので進むと、 祠があるだけで、この先道が消えた。
間違いに気づき棚田まで戻る。
再び林道を歩き植林地帯になり終点。
小さな沢沿いに踏み後があり真直ぐ谷を登っていく。
ヒルが居ないか心配。 草が伸び道が荒れていて歩きにくい。
古いテープがあった。山仕事小屋過ぎて植林地帯の急登り。
湿った斜面が滑りやすい。
不明瞭な道を木につかまりながらジグザグ登ると尾根に着いた。
ここから道ははっきりしていてテープも沢山有る。
三輪山の尾根と勘違いして、 テープ沿って左に取って尾根を進むと段々下ってしまった。
再び間違いに気付き元に戻って北に進む。
踏み後はしっかりある。10分位登るときれいな尾根道に着いた。
何も道標は無いが記憶で、右に巻向山や長谷寺方向。
私達は左に三輪山を目指す。
きれいに整備された道を進んでいると、道を横切って山奥にロープが張ってあった。
正面からたすきを掛けた参拝者が来て「あれ?ここまでしか行けないのかー」と話す。
すぐそこに祠があると聞いて山頂だろう?と入って行った。
沢山の大きな石に絞縄がかけられ、 山周辺を絞縄で囲んでいる。
山頂の標識は無いがここが三輪山山頂らしい。
とりあえず賽銭入れてお参りしていたら、神社関係の腕章付けた人が登ってきて、
「この山は神体山で入山許可(300円)が必要で、お祓いして入山します」と言われた。
他のルートからは入山禁止だったみたいです。
何も表示なかったし、知らなかったと言う事で、
三角点見てそのまま早く下山してください!と言われました。 三角点は道中の北面の笹の中。注意しないと見過ごす。
写真禁止なので三角点にタッチして下山開始。
先程の係委員の方が大きな声でお経を唱えている。
ひょっとして、私達の入山のお詫びかも知れない。
深くお辞儀して通過。

元の尾根の分れ道まで下り、もう1つ脇本集落にルートがあったのが思い出す。 テープは沢山あり、はっきりした尾根道なので下山してみよう!と、 コース変更したのが大きな間違い!
下るにつれ道もテープも不明瞭になり、 真下方向が集落だろうと竹林を激下りしてしまった。
電車の音が近くに聞こえて民家が近いはずだが、右行っても左行っても大きな山に挟まれて、 どの山越えたらいいのか分らなくなってしまった。
沢が下に見えている。「沢伝いに歩いてみようか」とこうちゃんが言うが、 周り見ても先の予想が付かないし、危険かもしれない。
「随分下ったが元に戻ろうよ」とmiyo。
戻るのも冒険だが、まだ記憶に有るうちに行動しよう。

運悪く雨が降ってきて薄暗い。正直、何所を歩いてきたのか分らなくなっていた。
獣道も多い。今回は地図を持って無かったので地形が読めない。 とにかく尾根を目指そう!と、すたすら登り返す。 ここで焦ってはいけない。 休憩取りながら冷静に記憶を辿り、 安全な斜面を選びながら、やっと1度通った尾根に着いて方向が定まった。

雨が上がり空が明るくなった。
方向を確認しながら進むと、旧登山道らしき道に出て、もとの尾根コースに合流出来た。
「あーよかったな!あやうく遭難?!」おまけに軽装。雨具も無い。
こんな低山でもなめたら大変!
地図も無いのに冒険は危険だ!と改めて思った。
雨に濡れてビショビショで暑さで 汗と重なって最悪。
元コースの谷道を、雨に濡れて滑りやすいので慎重に下り、 林道をテクテク歩く。
薮こぎで汚れた手を途中の川で洗う。結構服も汚れていた。

6時駐車場所到着。ヒッカケ傷はあるが、無事で良かったなー。
まともに行けば2時間位の登山だったかも知れないが・・・
今日は、登山口変更から間違いの始まりで、何もかもが間違い登山で八方ふさがり。
帰って地形図調べたらとても複雑でした。

三輪山も歴史は深く、三輪山は大物主神の神体山で、
明治時代に一般者登拝が許可され現在に至っている。
3時間以内に下山しなくてはいけない様です。
飲食も禁止。事実を知り反省。
巻向山の尾根ルートに一言「入山禁止」の標識を立てたほうが良いのでは!
知らずとは言え、勝手に入山した私達に、 今日の行動は三輪山の神様の「お叱り」だったかも知れない!

又いつか改めて狭井神社からお詫びの登拝しなくては・・・

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