釈迦ヶ岳(大峰奥駈道)



釈迦ヶ岳1799.6m(大峰奥駈道)太尾登山口コース
2007.11・18
世界遺産大峰奥駈道の一部、「釈迦ヶ岳」山頂の御釈迦さんが修復されているらしく、 紅葉を追って寒くならない内に行こうと計画。 数年前に下北山村、前鬼コースから登っていて楽しい登山でした。 今回は西側のコース十津川村からを目指し、朝6時自宅を出た。 R168十津川街道大塔村の土砂崩れ復旧工事はまだ行っていて迂回路のままだった。 谷瀬の吊橋の手前、旭口旭橋を左に(釈迦ヶ岳登山口標識あり)旭ダム方向に進み、 カーブが多い林道栗平線を登って行くと、左の川原に駐車スペースある登山口あるが見送り、 さらにクネクネ林道走ると、きれいなトイレが有る広い太尾登山口に着く。 すでに標高1300m。R168から登山口まで19.5キロある。 人気の山らしく10台以上の車とバスが駐車。



十津川方向は地道距離が長く10時になってしまった。 駐車場で五条消防山岳隊20人位の隊員が朝礼中。 仕度している間に山岳隊は先に登って行った。少し遅れて私達も10時10分出発。



山岳隊隊長が階段入口横に残っていて居て挨拶すると「気を付けていってらっしゃい!」 と元気な声で見送られ「行ってきま〜す」と元気良く返した。 少し登るとシャクナゲ混じりの自然林。ダム付近は紅葉がきれいだったが、 この付近は紅葉は落ち葉になっている。高い笹から低い笹原になって緩やかなブナ林歩き。



とてもきれいな風景です。世界遺産らしく納得の風景が続く。先に行った山岳隊が休憩中。 リーダーが「道を空けてー!」と言ったと思ったら即、道幅の両方に、 規律して並んだ山岳隊の列の真ん中を通してくれた。 なんだか申し訳ない様な、えらい人になった様な、おかしな気持ちで 「有難うございます。ご苦労様です!」 と言いながら通過。少しして後ろ振り返ると、山岳隊が1列になって後に来ている。 せっかく先道を譲ってもらったので、なんだか抜かれては行けない様な気がして、 少しづつ歩くペースが早くなり息切れしてしまった。(冷汗) でも今日は何かあっても救助隊が付いているぞー!安心、安心! 前鬼コース登山でこうちゃんが、直角な斜面の鎖場を、 背筋ゾクゾクしながらトライした大日岳が良く見える。



風が段々強くなって、足をしっかり踏ん張らないと飛ばされそうな強風。 急に寒くて手袋を着用した。下山して行くご夫婦が 「山頂は寒いがとってもきれいよ!楽しみにしてね!」と笑顔で言ってくれた。 段々標高あげていくにつれ雪が落ちてきて、千丈平ら付近から樹氷になっている。 前鬼コースと合流し最後の登り。 登るにつれ樹氷がとてもきれい!



思いがけない自然の造形に寒さ忘れて感動!後から来るご夫婦も感激の大きな声連発。 突然の雪混じりの強風と真冬の寒さに上着を1枚増やした。 写真撮ろうとデジカメ出すが電池が寒さで起動しない。ポケットで暖めてやっと撮れた。 11時45分、釈迦ヶ岳山頂到着1799.6m。



きれいになっているお釈迦さんも雪かぶっている。10人位山頂に居た。 「山頂はきれいよー!」と言われた意味が分った。どこ見ても素晴らしい樹氷。



風がなかったら最高の山頂だったのになー! タイミング良かったのか、悪かったのか、今日は木枯らし1号の寒波らしい。 とても昼食摂れる条件でないが、皆写真撮影に忙しい。 そうこうしているうちに山岳隊20人位到着。一気に山頂が狭くなる。 山岳隊も写真撮影に忙しい。



八経ヶ岳方向から黒い雪雲が迫って来た。 私達は早々下山開始し、千丈平まで降りたら風当たり弱くてここで昼食にする。 山岳隊の人も昼食中。 お湯沸かすも、なかなか湧かない。だんだん雪が降って来て、余りの寒さに、 おにぎりだけ食べて早々片付けて下山することにしました。 3歳位の男の子背負った男性が登っていったが、子供は余りの寒さに大泣き。 山頂までわずかの所で、雪と風で子供が泣き続け、諦めて引き返し下りて行った。 私達でさえ、じっとしてたら手や耳が痛いほど寒い。 背負われた子供は寒さに耐えられなかっただろう。 下りるにつれ風当りが弱く気温の変化がわかる。 登山口近くの雑木林の道脇であの親子と祖父が昼食中。 子供はガタガタ震えながらも食事していた。 なかなか我慢強い男の子だなー!将来山岳隊かな!?1時40分駐車場到着。 波乱万丈の登山でした。しばらくしたら山岳隊も下山してバスに乗り込み帰って行った。 まだ時間早いので上北山村の温泉「きなりの湯」に紅葉を楽しみながら移動。

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